【どのミステリーがすごい!? 2006年第1四半期】 投票結果発表

お待たせしました、【どのミステリーがすごい!? 2006年第1四半期編】の投票結果発表です。
投票者の皆様、ありがとうございました。

投票期間が短く、また対象作品を読んでいる方も少なかったようで(それ以前に宣伝不足という問題もありますが)、投票者数は17名に留まりました。しかし結果の方は他のランキングではまず見られない、非常に“MYSCONらしい”結果になったかと思います。

尚、当初は【第2四半期】【第3四半期】という形で続けていくことを予定していましたが、MYSCON当日に複数の方からご意見をいただきまして、形式を変更することにしました。次回7月の投票対象は【2006年1月1日〜2006年6月30日】として2006年上半期ベストという形を取らせていただこうと思います。次回投票をお楽しみに。

■第1位〜第10位の結果


順位タイトル著者版元得票
第1位 怪盗グリフィン、絶体絶命 法月綸太郎 講談社ミステリーランド 37
第2位 消えた探偵 秋月涼介 講談社ノベルス 14
第3位 間違いの悲劇 エラリー・クイーン 創元推理文庫 11
第3位 愚行録 貫井徳朗 東京創元社 11
第5位 SHINO ―シノ― 黒き魂の少女 上月雨音 富士見ミステリー文庫 9
第5位 びっくり館の殺人 綾辻行人 講談社ミステリーランド 9
第7位 あなたに不利な証拠として ローリー・リン・ドラモンド ハヤカワ・ポケット・ミステリ 7
第8位パラドックス学園 開かれた密室 鯨統一郎 光文社カッパ・ノベルス 6
第8位 名探偵はどこにいる 霧舎巧 原書房ミステリー・リーグ 6
第10位 劫火 (下) 西村健 講談社ノベルス 5
第10位 チーム・バチスタの栄光 海堂尊 宝島社 5
第10位 トーキョー・プリズン 柳広司 角川書店 5
第10位 紙魚家崩壊 九つの謎 北村薫 講談社 5

※ 結果にバラつきを持たせるために、集計方法を変更しています。1位:5ポイント,2位:4ポイント,3位:3ポイントで集計しています。ご了承ください。MYSCON時の発表結果と違いが出てしまっていることをお詫びします。

■投票者コメント1

第1位:『怪盗グリフィン、絶体絶命』
騙しあいが面白い/子供向けながらも、軽快さと、二転三転させるいつもながらの手法に満足した。/ミステリーランドの中でも『黄金蝶ひとり』と並び称される傑作だと思う。/ワクワクドキドキしっぱなし/ミステリ性の点から謎解きの楽しみもある『怪盗グリフィン、絶体絶命』を1位に決定。/法月綸太郎さんの作品はとても楽しませてもらった。法月ファンの私としては嬉しいことだが、好評を受けてさらに法月綸太郎さんが悩まないか心配でもある(笑

第2位:『消えた探偵』
隅々にまで伏線を張り巡らせた異世界ミステリの佳作。

第3位:『間違いの悲劇』
クイーンにとってシノプシスというのはあまりに小さいハンデなのか。表題作はもちろん、収録作の中では他に「動機」が面白かった。ミッシング・リンクものの秀作。/クイーンなので無条件に(ぇ

第3位:『愚行録』
人間のイヤーな側面をこれでもかと見せ付けられる、傑作。

第7位:『あなたに不利な証拠として』
警官小説として素晴らしい出来栄えを誇る作品。警官であることがどういうことかを、淡々と、しかし見事に綴る。最後で普通の「事件」の話が出て来たのは惜しい。/「これはおそらく、他にも相当の作品があったとして、それらを読んだ上でも上位三位は譲らないだろう」ということで、三位にはこの作品を。

第8位:『名探偵はどこにいる』
霧舎らしい部分と、それまでの霧舎らしからぬ部分が巧いこと絡みあってトリックに奉仕していて面白かったので。/前作以上にロジックのアクロバットが充満した良作だった。霧舎作品では一番を争う出来かも。

第10位:『劫火』
12月に上巻、1月に下巻が出た西村健『劫火』は、この作家が全てを出し切った、バカアクションの最高傑作! めちゃくちゃ高いテンションが全く途切れないのは素晴らし過ぎる。

第10位:『トーキョー・プリズン』
チェスタトン風のロジックが物語にうまく合っていて、面白かった。現時点での柳作品の最高傑作だと思う。

第10位:『チーム・バチスタの栄光』
夢中で読みました。2作目がかかれないかなー、氷姫に出てきてほしい。

第10位:『紙魚家崩壊 九つの謎』
北村薫もしくは《本格ミステリ》というものに——無論、望ましいのはその双方に——こだわりを持つ人は必読の一冊。読む人のこだわりの分だけ、その《優美なたくらみ》(出版社による紹介文より)の面白さを楽しめる筈です。



■14位以下の投票結果


順位タイトル著者版元得票
第14位 少年は探偵を夢見る−森江春策クロニクル 芦辺拓 創元クライム・クラブ 4
第14 ヴードゥーの悪魔 ジョン・ディクスン・カー 原書房ヴィンテージ・ミステリー・シリーズ 4
第14位 QED 神器封殺 高田嵩史 講談社ノベルス 4
第14位 クローズド・ノート 雫井脩介 角川書店 4
第14位 厭魅の如き憑くもの 三津田信三 原書房ミステリー・リーグ 4
第14位 終末のフール 伊坂幸太郎 集英社 4
第14位 楓の剣! かたやま和華 富士見ミステリー文庫 4
第21位 エンド・ゲーム 常野物語 恩田陸 集英社 3
第21位 ミステリ書店 (1) 幽霊探偵からのメッセージ アリス・キンバリー ランダムハウス講談社文庫 3
第21位 殺人ピエロの孤島同窓会 水田美意子 宝島社 3
第21位 白菊 藤岡真 創元推理文庫 3
第21位 証拠は眠る オースティン・フリーマン 原書房ヴィンテージ・ミステリー・シリーズ 3
第21位 図書館戦争 有川浩 メディアワークス 3

■投票者コメント1

第14位:『少年は探偵を夢見る−森江春策クロニクル』
ほにゃららがほにゃららにほにゃららする(ネタバレのため、自主規制)という非常に実験的なまとめ方を高く評価しました/魅力的な謎・論理的推理・物理トリック・叙述トリックのバランスが絶妙すぎる

第14位:『QED 神器封殺』
安定した面白さを保っていることに感心する。

第14位:『厭魅の如き憑くもの』
謎の解明と同時に恐怖が増幅する驚愕のラスト。

第21位:『証拠は眠る』
とにかく事件を解決へと導いた証拠が美しすぎる。派手さはないが捜査によって過去のヴェールがはがされてゆく感動巨編。




尚、以下の5作品については投票の対象外として除外させていただきました。『獲物のQ』については対象リストに載せていましたが、後の確認でハヤカワノヴェルズ版が2003年8月に発行されていたことがわかったため、除外させていただきました。同作に投票いただきましたN様、誠に申し訳ありません。

・『予告探偵』太田忠司、『夏期限定トロピカルパフェ事件』米澤穂信、『青空の卵』坂木司、『閉ざされた夏』若竹七海、『獲物のQ』スー・グラフトン

myscon on 2006/4/30 - 22:27:56 in MYSCON7, MYSCON7プレ企画

One Response to “【どのミステリーがすごい!? 2006年第1四半期】 投票結果発表”

  1. MYSCON - The Mystery Convention responded on 2007/02/28 at 0:17:49 #

    【どのミステリーがすごい!? 2006年上半期編】 投票結果…

    お待たせしました、【どのミステリーがすごい!? 2006年上半期編】の投票結果発表です。
    投票いただいた32名の皆様、誠にありがとうございました。

    まずはお詫びから。 (more…)

この記事のトラックバックURL

コメントをどうぞ