MYSCON9 - ミステリ検定試験 【解答および解説】 ■Q.1:次の文学賞のうち、存在しないものはどれ? ■A.1:d.松本清張ミステリ大賞 【解説】江戸川乱歩賞は1955年から、横溝正史ミステリ大賞は1981年から、鮎川哲也賞は1990年から(前身である「鮎川哲也と13の謎」13番目の椅子は1989年)。松本清張は1994年から「松本清張賞」があり、当初は「広義の推理小説又は、歴史・時代小説」を対象にしていましたが、2003年以降は「ジャンルを問わない、良質のエンターテインメント」を対象としています。【Q.1 正答率: 95.7%】 ■Q.2:次の作家のうち、いちばん遅くに産まれたのは誰? ■A.2:d.西尾維新 【解説】浦賀和宏が1978年12月8日生まれ、北山猛邦が1979年8月9日生まれ、佐藤友哉が1980年12月7日生まれ。西尾維新が1981年生まれで4名の中ではいちばん遅い生まれです。【Q.2 正答率: 60.9%】 ■Q.3:次の伊坂幸太郎作品のうち、舞台が仙台でないものはどれ? ■A.3:a.陽気なギャングが地球を回す 【解説】『陽気なギャング〜』のみが横浜で、他の3作品はすべて仙台が舞台。伊坂作品は他に『アヒルと鴨のコインロッカー』『砂漠』『重力ピエロ』など仙台を舞台としたものが多く、登場人物などがリンクしていたりするので、読み比べてみるのも楽しいかと。【Q.3 正答率: 39.1%】 ■Q.4:次のうち、今邑彩の作品はどれ? ■A.4:c.そして誰もいなくなる 【解説】aの『そして誰もいなくなった』はアガサ・クリスティー、bの『そして誰かいなくなった』は夏樹静子でaのオマージュ。dの『そして5人がいなくなる』ははやみねかおるで「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズの第一作目になります。【Q.4 正答率: 78.3%】 ■Q.5:次のうち、綾辻行人『十角館の殺人』より刊行が早いのはどれ? ■A.5:a.東野圭吾『放課後』 【解説】『十角館の殺人』の1987年9月刊行(講談社ノベルス)に対して、原寮『そして夜は甦る』が1988年4月(早川書房)、折原一『五つの棺』が1988年5月(東京創元社)、法月綸太郎『密閉教室』が1988年10月(講談社ノベルス)の刊行。第31回江戸川乱歩賞受賞作の東野圭吾『放課後』は1985年9月刊行(講談社)でした。【Q.5 正答率: 73.9%】 ■Q.6:次の作品のうち、クローズドサークル内にいる人数が一番多いのはどれ? ■A.6:c.月光ゲーム 【解説】17人もの大学生がキャンプ場に閉じ込められる『月光ゲーム』は有栖川有栖のデビュー作。「Yの悲劇'88」という副題がつけられ、「Y」と書かれたダイイング・メッセージが3種類も出てきます。【Q.6 正答率: 39.1%】 ■Q.7:京極堂シリーズの「ハードカバー版」は2008年4月12日現在、何作目まで刊行されている? ■A.7:b.3作目 『狂骨の夢』 【解説】1994年に講談社ノベルスから刊行された『姑獲鳥の夏』が、ハードカバー版(愛蔵版)になったのは2003年8月。その後2004年1月に『魍魎の匣』が、2006年10月に『狂骨の夢』がハードカバーで刊行されています。【Q.7 正答率: 30.4%】 ■Q.8:大沢在昌の人気シリーズ「新宿鮫」の映画版で、新宿鮫こと鮫島警部を演じたのは誰? ■A.8:c.真田広之 【解説】1993年にタイトル『眠らない街・新宿鮫』で映画化。主なキャストは真田広之、田中美奈子、室田日出男、矢崎滋、今井雅之。ちなみにaの舘ひろしはテレビドラマ版で鮫島警部役を演じています。【Q.8 正答率: 56.5%】 ■Q.9:2008年4月12日現在メフィスト賞受賞作が刊行されている作家のうち、受賞作以降の次作が刊行さ れていないのは何人? ■A.9:c.6 【解説】第17回『火蛾』の古泉迦十、第22回『DOOMSDAY -審判の夜-』の津村巧、第33回『黙過の代償』の森山赳志、第34回『少女は踊る暗い腹の中踊る』の岡崎隼人、第37回『パラダイス・クローズド』の汀こるもの、第 38回『堀割で笑う女 浪人左門あやかし指南』の輪渡颯介で計6人。実は別名義があった、ハウスネームでした、などが後からわかったらごめんなさい。【Q.9 正答率: 8.7%】 ■Q.10:BOOKOFFの宅本便サービス、売りたい本が全てハードカバーの場合、何冊以上あれば利用できる ? ■A.10:b.30 【解説】自宅にいながら古本を買い取ってもらえる、BOOKOFFの宅本便は30点以上ならば受け付けてくれます。ただし利用には会員登録が必要。ちなみに出張買取については近くに該当の店舗がある場合のみ利用可能です。【Q.10 正答率: 34.8%】 http://www.bookoffonline.co.jp/files/embed/SellTop.html ■Q.11:次の作家のうち、「このミステリーがすごい!」海外編ベスト1を獲得した年度が2008年4月12日現在で最も新しいのは誰? ■A.11:d.サラ・ウォーターズ。 【解説】正解は2005年版『荊の城』でベスト1のサラ・ウォーターズ。P・D・ジェイムズは『策略と欲望』で1992年版ベスト1、ミネット・ウォルターズは『女彫刻家』で1996年版ベスト1、ジョレミ―・ドロンフィールドは『飛蝗の農場』で2003年板ベスト1でした。【Q.11 正答率: 34.8%】 ■Q.12:サラ・パレツキー作品のシリーズ探偵といえば誰? ■A.12:d.V・I・ウォーショースキー 【解説】サラ・パレツキーのデビュー作『サマータイム・ブルース』に登場するのが女性私立探偵V・I・ウォーショースキー。その後『レイクサイド・ストーリー』『センチメンタル・シカゴ』とシリーズ化され、2作目の『レイクサイド〜』は1991年にキャサリン・ターナー主演、タイトル『私がウォシャ ウスキー』で映画化されている。Vはヴィクトリアの略で作品中では「ヴィッキー」「ヴィク」と愛称 されることから「ヴィク・シリーズ」と呼ばれる。【Q.12 正答率: 56.5%】 ■Q.13:次の作家のうち、現代教養文庫「ミステリボックス」シリーズに翻訳書がないのは誰? ■A.13:b.ピーター・ラヴゼイ 【解説】「ミステリボックス」は社会思想社から刊行された海外ミステリ専門文庫で全49作品。エリス・ピーターズは「修道士カドフェル」シリーズでミステリボックス最多の21作。ジェニファー・ロウは 『不吉な休暇』、ロバート・バーナードは『暗い夜の記憶』があります。【Q.13 正答率: 43.5%】 ■Q.14:次の作家のうち、2008年4月12日現在で翻訳書が最も少ないのは誰? ■A.14:a.ボストン・テラン 【解説】『神は銃弾』、『死者を侮るなかれ』、『凶器の貴公子』の3タイトル。他は皆10タイトル以上の翻訳があります。これは簡単でしたね。簡単でしたよね?【Q.14 正答率: 69.6%】 ■Q.15:ずばり、ハヤカワ・ミステリ(ポケミス)1500番の作品の作者は誰? ■A.15:c.P・D・ジェイムズ 【解説】ポケミスの番号は刊行順とは無関係。1500番はP・D・ジェイムズで上下巻の上巻『死の味 [上]』。ひとつ前の1499番『現代イギリス・ミステリ傑作集[2]』(ジョージ・ハーディング編)、1501番 は下巻の『死の味 [下]』で、1502番は『別れの儀式』(S・F・X・ディーン)。ちなみに刊行当時の監修は江戸川乱歩、セレクションは都筑道夫でした。【Q.15 正答率: 34.8%】 ■Q.16:サッカーの神様・ペレが書いたという触れ込みの『ワールドカップ殺人事件』には共著者がいます。その作家は誰? ■A.16:c.ハーバート・レズニコウ 【解説】サッカー専門誌などで本書について触れている記事というのは、残念ながら一度も目にしたことがありません。レズニコウは他にも、MBL300勝の大投手にして新庄剛志、松井稼頭央らが所属したニューヨーク・メッツの永久欠番、トム・シーバーが書いたとされるミステリ『殺戮投球』を手がけています。【Q.16 正答率: 47.8%】 ■Q.17:ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』の原題はどれ? ■A.17:b.The Nine Mile Walk 【解説】「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ」という一文から導き出されるニッキィ・ウェルト教授の超絶推理。この原題からこの邦題を思いつくのは並大抵のことじゃありません、脱帽。ちなみにdの「Ten Littele Indian」はアガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』の米国版題。英国の原題は「Ten Littele Niggers」で、後に英米ともに「And Then There Were None」と改題されています。【Q.17 正答率: 65.2%】 ■Q.18:次の作家のうち、いちばん遅くに産まれたのは誰? ■A.18:c.ポール・アルテ 【解説】aのジェフリー・ディーヴァーは1950年、b.のジョー・R・ランズデールは1951年、d.のロバート・ゴダードは1954年生まれ。フランスの新本格として若い印象のあるポール・アルテは、実は1955年生まれ。 けっこうなお年です。【Q.18 正答率: 43.5%】 ■Q.19:早川書房が刊行する雑誌『ミステリマガジン』が昭和41年に現在の誌名になってから、2008年4 月12日現在までに増刊号は何冊出ている? ■A.19:c.3 【解説】「ナポレオンソロ特集」「現代日本ミステリ作家25人作品集」「ノワールの時代」で3冊。他に「007特集」がありますが、こちらは『EQMM』(Ellery Queen's Mystery Magazine、初代編集長は都筑道夫)時代の増刊です。【Q.19 正答率: 47.8%】 ■Q.20:かつて光文社から刊行された雑誌『EQ』は通巻何号? ■A.20:b.130 【解説】『EQMM』から枝分かれしたのが『ミステリマガジン』と『EQ』。休刊の理由として本国版『EQMM』に訳載不可の作品が増えたことが挙げられています。あくまで休刊中なので、復活して通巻が続いたらごめんなさい。【Q.20 正答率: 21.7%】 ■Q.21:次の作品のうち、日本の推理小説における「三大奇書」に含まれないのはどれ? ■A.21:d.匣の中の失楽 【解説】夢野久作『ドグラ・マグラ』と小栗虫太郎『黒死館殺人事件』が1935年刊行、中井英夫『虚無への供物』(塔晶夫名義)が1964年刊行で、実は30年近い開きがあります。竹本健治『匣の中の失楽』を含めて「四大奇書」と呼ぶ場合も。これは1978年刊行なので、ひょっとしたら今後「五大奇書」に増えたりなんてことも……。【Q.21 正答率: 87.0%】 ■Q.22:鮎川哲也の未刊行長編『白樺荘事件』は、別の著作を改稿した作品となる予定だった。その作品はどれ? ■A.22:a.白の恐怖 【解説】『白樺荘事件』は東京創元社『鮎川哲也と十三の謎』シリーズの第12巻として刊行される予定でした。『白の恐怖』は現在も復刊されていません。「白い密室」「黒いトラ ンク」はいずれも同著者の短編集の表題作。「白の盲点」という作品は存在しませんが「白い盲点」という短篇はあります。【Q.22 正答率: 47.8%】 ■Q.23:次の作家のうち、探偵作家クラブ賞/日本探偵作家クラブ賞を受賞していないのは誰? ■A.23:a.甲賀三郎 【解説】木々高太郎は『新月』、角田喜久雄は『笛吹けば人が死ぬ』、松本清張は『顔』でそれぞれ受賞しています。尚、探偵作家クラブ賞の設立は1948年、甲賀三郎は賞設立前の1945年に亡くなっているので、 新刊に与えられるこの賞は受けようがないのでした。【Q.23 正答率: 30.4%】 ■Q.24:映画化もされた天藤真の代表作『大誘拐』、初版本の版元はどこ? ■A.24:b.カイガイ出版部 【解説】同出版社は『臨床的獣姦学入門』(華房良輔)、『骨なし村』(佐藤有文)といった所謂トンデモ本の版元として知られますが、『TVアニメ殺人事件 キリコの中冒険』(辻真先)、『あなたに贈る殺人教科書』(山村正夫編)といったミステリも多く出版されています。【Q.24 正答率: 47.8%】 ■Q.25:「12の話のカレンダー」という副題のついた、都筑道夫のとても珍しい暦仕立ての私家版本『クレオパトラの眼』で挿絵を担当しているのは誰? ■A.25:a.真鍋博 【解説】真鍋博は筒井康隆、星新一などのSF小説の挿絵や、アガサ・クリスティの小説のカバーなどを手がけたイラストレーター。本書は都筑道夫ファンだけでなく真鍋ファンも探しているため、古本市場での取引価格はとってもお高くなっている模様。【Q.25 正答率: 26.1%】 ■Q.26:赤川次郎、逢坂剛、西村京太郎、宮部みゆきの四人がすべて受賞している賞はどれ? ■A.26:a.オール読物推理小説新人賞 【解説】西村京太郎『歪んだ朝』が第2回、赤川次郎『幽霊列車』が第15回、逢坂剛『屠殺者よグラナダに死ね』が第19回、宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』が第26回でそれぞれ受賞しています。【Q.26 正答率: 69.6%】 ■Q.27:『Dancing Gimmick』という洋題が付けられた作品はどれ? ■A.27:b. 乱れからくり 【解説】創元推理文庫を1ページめくるとついているのがこの洋題(原題ではないので注意)。他にも「THEY ALL LOVED YOU, MR.POE」=『だれもがポオを愛していた』、「DEATH OF THE LIVING DEAD」=『生ける屍の死』、「RAINBOW KIDS」=『大誘拐』、「WHERE IS YAMATAI?」、「NANATSU NO KO」など。あれ?【Q.27 正答率: 73.9%】 ■Q.28:次の作家のうち、いちばん早くに産まれたのは誰? ■A.28:a.久生十蘭 【解説】坂口安吾は1906年10月20日、松本清張は1909年12月21日の生まれ。久生十蘭が1902年4月6日、横溝正史が同年5月24日生まれで、「多面体作家」「小説の魔術師」と呼ばれた久生十蘭が横溝正史よ りも1ヶ月半ほど早く生まれています。ちなみに松本清張と横溝正史はともに本名が筆名と同字で、読み方が「清張(きよはる)」「正史(まさし)」と異なります。【Q.28 正答率: 65.2%】 ■Q.29:エラリー・クイーン、岡嶋二人、海野十三、全部合わせて何人? ■A.29:b.5 【解説】エラリー・クイーン(Ellery Queen)は、フレデリック・ダネイ(Frederic Dannay)とマンフレッド・ベニントン・リー(Manfred Bennington Lee)という、いとこ同士の二人組。岡嶋二人は、井上泉(現・井上夢人)と諄一の二人組。海野十三は海野十三兄弟の十三人組……ではなくて、一人。本名の佐野昌一名義で、電気関係の解説書や虫食い算の入門書も執筆しています。【Q.29 正答率: 87.0%】 ■Q.30:雑誌『幻影城』の本誌は通巻53号。では『別冊・幻影城』は通巻何号? ■A.30:b.16 【解説】泡坂妻夫、栗本薫、田中芳樹、連城三紀彦ら数多くの作家を輩出した伝説の小説雑誌『幻影城』。『別冊・幻影城保存版』はどうカウントするんだ!というマニアのつっこみはスルーさせていただく方向で。【Q.30 正答率: 47.8% 】 ■Q.31:「偽の手がかり」のことを「赤いニシン」に例えてなんと呼ぶ? ■A.31:d.レッドヘリング 【解説】「レッドヘリング」(red herring)=燻製鰊のこと。犯罪者が警察犬から逃げる際、強烈な臭いのするニシンを巻いて注意を逸らしたことが語源と言われています。【Q.31 正答率: 95.7%】 ■Q.32:「くまのプーさん」で有名なA・A・ミルンが書いたミステリーといえば次のうちどれ? ■A.32:a.赤い館の秘密 【解説】bの『黄色い部屋の秘密』はガストン・ルルー、cの『白い僧院の殺人』はカーター・ディクスン、dの『緑は危険』はクリスチアナ・ブランドの作品。アラン・アレクサンダー・ミルンは英国生まれのスコットランド人で、児童文学、ファンタジー、推理、詩、劇作と多岐に渡って活躍しました。【Q.32 正答率: 78.3%】 ■Q.33:次の作家のうち、いわゆる「英国女流作家ビッグ4」に含まれないのは誰? ■A.33:d.グラディス・ミッチェル 【解説】『誰の死体?』『ナイン・テイラーズ』のドロシー・L・セイヤーズ、『手をやく捜査網』『霧の中の虎』のマージェリー・アリンガム、『ランプリイ家の殺人』『道化の死』のナイオ・マーシュ、そして『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』のアガサ・クリスティが「ビッグ4」として通称されます。【Q.33 正答率: 34.8%】 ■Q.34:次の作家のうち、アガサ・クリスティと同じ勲位「デイム」の称号を授けられているのは誰? ■A.34:c.ナイオ・マーシュ 【解説】劇団の女優、演出家を得て1934年から作家となったマーシュ。母国ニュージーランドに残した多大な文化的功績を讃えられています。【Q.34 正答率: 17.4%】 ■Q.35:アメリカ探偵作家クラブが主催する賞は、エドガー賞の他にも作家名を冠としたものがあります。では次のうち、その中に実在しない賞はどれ? ■A.35:a.アルフレッド・ヒッチコック賞 【解説】「作家名を冠とし」ていない時点で大ヒントだと思っていましたが、さて?【Q.35 正答率: 17.4%】 ■Q.36:冒険小説が多く訳された「講談社ウィークエンドブックス」シリーズ。このシリーズに翻訳書がないのは次の作家のうち誰? ■A.36:b.ジャック・ヒギンズ 【解説】1966年に刊行が始まった講談社ウィークエンドブックス。アリステア・マクリーンは『原子力潜水艦ドルフィン』、ハモンド・イネスは『蒼い死闘』『メリー・ディア号の遭難』『二年目のSOS』、フランク・グルーバーは『愚なる裏切り』がそれぞれ翻訳、刊行されています。【Q.36 正答率: 34.8%】 ■Q.37:「配達されない三通の手紙」というタイトルで日本で映画化された、エラリー・クイーンの作品といえば? ■A.37:d.『災厄の町』 【解説】1979年松竹配給。監督は『ゼロの焦点』『八つ墓村』を撮ったミステリ映画の巨匠・野村芳太郎、出演は佐分利信、乙羽信子、小川真由美。その他も豪華キャスト揃いで、ミステリファンなら見ておいて損はない映画です。【Q.37 正答率: 60.9%】 ■Q.38:ディクスン・カー(カーター・ディクスン)の下記シリーズ探偵のうち、長篇の作品数が最も多いのは誰? ■A.38:b.ギデオン・フェル博士 【解説】『魔女の隠れ家』のギデオン・フェル博士と『騎士の盃』のヘンリー・メリヴェール卿ならフェル博士の方が多いよねー、と直感で問題作ったらほとんど違わずびっくり(どちらも20数篇)。詳しい方ほど勘で回答する羽目におちいりそうな問題になってしまいました。アンリ・バンコランは『夜歩く』から『四つの凶器』で5篇と少なく、マーチ大佐は短篇のみの登場となります。【Q.38 正答率: 43.5%】 ■Q.39:ジョルジュ・シムノンのメグレ警視シリーズを原作とするドラマ「東京メグレ警視シリーズ」で主役のメグレ警視を演じたのは誰? ■A.39:a.愛川欽也 【解説】1978年4〜9月にテレビ朝日系列で放送。出演に佐藤友美、市原悦子、小坂一也、中村敦夫。河出書房から出ていたメグレ全集でスチールを見たことがある方なら、ピンとくるでしょうか。キンキンはこの他にも、土曜ワイド劇場『横溝正史の吸血蛾』(1977年)にて金田一耕助役を演じています。【Q.39 正答率: 69.6%】 ■Q.40:F・W・クロフツの探偵役、フレンチ警部ものの「長篇」は何作? ■A.40:b.29 【解説】直感でお答えください!! ただ、黄金時代の作品数が多い名探偵の長篇は大体20〜30篇の間くらい、というのは覚えておいて損はないかも? 『フレンチ警部最大の事件』からクロフツ最後の作品である『関税品はありませんか?』まで。『クロイドン発12時30分』はフランシス・アイルズの『殺意』、リチャード・ハルの『伯母殺人事件』と並ぶ倒叙三大名作の一つに数えられます。【Q.40 正答率: 56.5%】 ■Q.41:MYSCON1のゲスト、井上夢人先生が時代に先駆けてWWWに掲載したハイパーテキスト小説のタイトルといえば? ■A.41:b.『99人の最終電車』 【解説】地下鉄銀座線の最終電車に乗り合わせた乗客全員の視点から描かれる、現在においても極めて奇抜なスタイルが目を惹きます。WEB上での公開が開始されたのは1996年、最終版が公開されたのは2005年。ダイアルアップでは非常に重く、読むのが大変でした。今はさくさく。時代の変化を感じます。【Q.41 正答率: 78.3%】 http://www.shinchosha.co.jp/99/ ■Q.42:MYSCON2のゲスト、黒田研二先生がコミカライズ原作を担当した人気ゲームのタイトルといえば? ■A.42:d.逆転裁判 【解説】脚本を担当。漫画は『闘破蛇烈伝DEI48』の前川かずおで、『別冊ヤングマガジン』にて絶賛連載中。単行本は3巻まで。オリジナルのゲームはCAPCOMから発売されているNINTENDO DS(初期はADVANCE)対応の法廷バトルアドベンチャーゲーム。これまでに4作が発売されており、スピンオフ作品として『逆転検事』の発売が決まっています。【Q.42 正答率: 56.5%】 ■Q.43:MYSCON3のゲスト、西澤保彦先生の人気シリーズ「チョーモンイン」。このチョーモンインの正式名称で正しいのはどれ? ■A.43:a.超能力問題秘密対策委員会 【解説】ミステリ作家の保科匡緒が、一見中学生風の美少女だが実は「チョーモンイン」の捜査員である神麻嗣子、女性警部の能解匡緒らとともに、超能力が用いた事件を解決していくSFミステリシリーズ。これまでに『幻惑密室』、『実況中死』、『念力密室!』、『夢幻巡礼』、『転・送・密・室』 、『人形幻戯』、『生贄を抱く夜』、『ソフトタッチ・オペレーション』の8作が発表されています。【Q.43 正答率: 60.9%】 ■Q.44:MYSCON4のゲスト、若竹七海先生が江戸川区を本拠地とする「劇団フーダニット」に書き下ろした脚本でないものはどれ? ■A.44:c.『ご霊前』 【解説】ミステリ劇専門の劇団で、海外作家ではアガサ・クリスティ、ロベール・トマ、ディクスン・カーなどの作品を上演。『毒を入れないで』(初演2001年8月)、『死がいちばんの贈り物』(初演2003年7月)、『汽笛が殺意を誘うとき』(初演2007年8月)の3作が若竹七海脚本で、cの『ご霊前』は辻真先先生の書き下ろし脚本になります。【Q.44 正答率: 52.2%】 ■Q.45:MYSCON5のゲスト、高田崇史先生の人気シリーズ「QED」に2008年4月12月現在扱われていないテーマはどれ? ■A.45:b.比叡山延暦寺 【解説】日光東照宮は題名そのまま『東照宮の怨』、諏訪大社は『諏訪の神霊』、それぞれ長編にて。浅草の浅草寺については中編集『九段坂の春』のうち、「浅草寺の秋」という作品で取り上げられています。【Q.45 正答率: 34.8%】 ■Q.46:MYSCON6のゲスト、太田忠司先生の著作で第21回「うつのみやこども賞」を受賞した作品はどれ? ■A.46:a.『黄金蝶ひとり』 【解説】“かつて子どもだったあなたと少年少女のための―― ”でお馴染み、講談社ミステリーランド の一冊として2004年に刊行された作品。ちなみにこの賞、前年度第20回の『ぼくと未来屋の夏』(はやみねかおる)に始まり、第21回『黄金蝶ひとり』、第22回『ラインの虜囚』(田中芳樹)、第23回『銃とチョコレート』(乙一)とミステリーランドが四年連続で受賞中。【Q.46 正答率: 39.1%】 ■Q.47:MYSCON7のゲスト、石持浅海先生が光文社の新人発掘企画『KAPPA-ONE』から最初の著書を刊行したとき、推薦コメントをよせた作家は誰? ■A.47:d.西澤保彦 【解説】MYSCON3開催時、ゲストの西澤保彦先生が「つい最近、帯にコメントを寄せた石持浅海という新人作家、面白いのでぜひ皆さん読んでください」とインタビューの最後に付け加えておられました。 『アイルランドの薔薇』が世に出る前のお話です。尚、同時に出た他3作品の推薦コメントは、林泰広『The unseen 見えない精霊』=泡坂妻夫、東川篤哉『密室の鍵貸します』=有栖川有栖、加賀美雅之『双月城の惨劇』=二階堂黎人。組み合わせの妙が窺えます。【Q.47 正答率: 21.7%】 ■Q.48:MYSCON8のゲスト、桜庭一樹先生がゲーム『アークザラット』のノベライズで作家デビューした際の名義といえば? ■A.48:c.山田桜丸 【解説】フリーライターを経て1996年にデビュー。桜庭一樹名義はオリジナル小説デビューの『ロンリネス・ガーティアン』(第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門受賞、1999年)からになります。aの木之本桜は『カードキャプターさくら』、bの桜小路優は『ガラスの仮面』、dの竜崎桜乃は『テニスの王子様』のそれぞれ登場人物。いやまあ、なんとなく。【Q.48 正答率: 69.6%】 ■Q.49:MYSCON8のゲスト、海堂尊先生の作品は現役医師の執筆した医学ミステリとして話題を呼んだが、ご本人は何のお医者さん? ■A.49:a.病理科医 【解説】第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の『チーム・バチスタの栄光』では心臓外科を扱っており、その後外科を経て、現在は病理科に所属されているとのこと。ただ、作品では小児科から救急外来まで、医学全般を扱っておられます。【Q.49 正答率: 43.5%】 ■Q.50:MYSCON8のゲスト、三津田信三先生が「本格ミステリベスト10 2008」で二位を獲得した作品はど れ? ■A.50:c.首無の如き祟るもの 【解説】「このミス」では5位、推理作家協会賞ノミネート作品。ちなみに「本格ミステリベスト10 2007」で『厭魅』が3位、同年で票が割れた『凶鳥』が23位。ぜひ「鳳明」で1位を獲得して頂きたいというのが、MYSCONスタッフの悲願です(嘘)。【Q.50 正答率: 69.6%】